いつもお邪魔するTech Mom from Silicon Valleyさんのアメリカ人の育て方3.1 - 女神復活のエントリーに、これまたいつもお邪魔するOn Off and Beyondさんが女が働くと出生率が上がるというエントリーをトラバされていました。
『女が働くと出生率が上がる』 という相関は、ちょっと無理がある気がしますが^^;、アメリカ(というか、ここシリコンバレー)は、女性が働き続けられる環境や、女性の 要求(例えば、仕事したい、家事したくない??みたいな^^;)を受け入れる、(社会的な)懐が深く、或いはいろいろな価値観が存在しているため、女性は社会的な目や固定的な価値観、paternalisticな(渡辺千賀さんのところで教わりました^^;)意見に惑わされることなく、経済的にも精神的にも余裕ができてから子供を持ち、その結果、出生率が上がっているのかと。
一方、日本は女性の高学歴化が進んでも、学歴にあった仕事(とそれに対する収入)や、就いた仕事を継続できる環境、女性の新しいライフスタイルを受け入れる柔軟な価値観などがまだまだ未熟かな、と。
特に、社会が持っている価値観とか規範みたいなものは、そう簡単には変化しないのでは。。。と思うのです。
例えば、と~っても卑近な例で申し訳ないですが^^;、その昔、日本の社会、マスコミが 『男女雇用機会均等法』 などを取り上げた頃、私、就職しました。(年齢おおバレ^^;)
この動きが無ければ、私のようなできの悪い理系大卒は、就職も結婚もできないと周囲から言われていました。 まぁ、日本の社会がこんな形で変ってくれたため、会社は、せっせと女性大卒を雇用し、私はめでたく 大企業 と呼ばれる会社に就職できたわけです。
で、その会社で、新入社員教育を終え、リーダにくっついて一通りの仕事を教わった私は、ひとつの小さな製品を任されました。 ある日、広島の営業さんから、お客様がその製品に興味を持っているので説明に来て欲しいと問い合わせがあり、私一人でお客様(課長さんクラス10名程度)に説明に出掛けることになりました。 準備万端、担当営業さんと一緒に朝一番、お客様の前で
『おはようございます!!! ○○社の××でございます。』と、元気よく^^;挨拶した途端、お客様の一言。
『女は帰れ。 (担当営業に)男性を連れて来い。』
いや~、(当時)ピカピカの新人だった私、絶句しましたです。 多分これは極端な例だと思うし、今はもっと変ってきているとは思うのですよ。 でもね、マスコミが取り上げて、(大)企業がそれに乗って女性社員を採用しても、個々人の価値観は、そう簡単に変らないんだな~と、このとき学びました。 (今、あの方達は、会社の部長さんやら、取締役になっているでしょう。)
また、他のお客様では、プロジェクトで仕事を分担すると、お客様担当分の仕事を
『この作業は、A君に任せます。』(右も左もわからないお客様の新人君)
『この作業は、うちの女性(女の子)に任せます。』(女性という場合は、大抵担当者より年上、女の子という場合は、担当者より年下。 でもどちらも担当業務ではベテラン)
と。 つまり、このお客様では、男性は例え新人君であっても名前で仕事を任され、女性は、名無しのまま仕事を割り当てられていたわけです。 これは、私がアメリカに来る直前の当時のお客様です。
さらに、世間一般の結婚適齢期を過ぎた私(当時)は、 『私は、もう、結婚できないから、自分ひとりで生活していくわ。』 と、思い、マンションを買う決心をしたところ、当時の上司、同僚、親戚縁者に、『そんなことをしたら、もっと結婚のチャンスが無くなるから止めろ』と言われ^^;、それを押し切って銀行に行き、住宅ローンの相談をしたところ(会社の住宅ローンを借りると、会社辞められなくなると思って銀行に相談)『お父様の名義で借りてください』と。 住宅ローンの条件に全く書かれていない(女性であることを条件にした)不文律が、この銀行さんには存在していたわけです。(バブル前の銀行さんだったので、今は違うと思いますが)
こんな例で、 だから日本では女性が不利。。。なんていうつもり毛頭ありませんが、こういった日本の社会が持つ価値観や社会規範は、なかなか変らないと思うし、新しい価値観がマスコミに取り上げられたりその他の刺激(?)によって社会に浸透したとしても、個々人の脳みそにまで浸透して体が動くようになるまでには、これまた時間がかかるような気がするのです。
翻って、私の周りのアメリカ人には、 『私、料理が苦手だから、料理は全部亭主。』 という人が結構います。 専業主婦の中にもいます。 結婚当初、私も主人から、『Ayako, 料理嫌だったら料理しなくていいよ。』と、言われ、この一言で、私、料理しなければ。。。という暗黙のプレッシャーから一気に開放されました。 (こうして悪妻が出来上がっていく・・・^^;)
また、私が通うダンススタジオ(引越してからはちょっとご無沙汰ですが^^;)には、私と同年代の人達が結構レッスンを受けています。 で、このスタジオ、場所柄インテル、サン、シスコやアップルなどに勤めるエンジニアやら、スタンフォード卒業のドクタ、コンサルタントが沢山いるのですが、私がこのスタジオに通い始めた当初まだ子供のいなかった人が、多分30代後半から40代にかけて次々に子供を作り、時々子連れで、大抵の場合はダンナに子供をまかせてダンスのレッスン受けています。
子供できる前も、できた後も全然変っていません。
料理も作らず、子供をダンナにまかせてダンスのレッスンに通う。。。なんてことは、例え夫婦がお互い納得しても、その夫婦をとりまく、家族や会社や地域社会もろもろからの暗黙のプレシャーがあると、 (レッスンを)続ける=趣味の世界に没頭する^^; ことは難しいと思うし、そういった価値観やら社会規範の違いが女性のライフスタイルや出生率にも影響しているのでは。。。と思う次第です。






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